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【映画感想】戦慄怪奇ワールド コワすぎ!【ネタバレなし】

コワすぎ見てきました

自分はコワすぎ!シリーズの大ファンです。

1作目の『口裂け女捕獲作戦』。このぶっ飛んだタイトルに惚れて鑑賞。単発ものかと思いきや、シリーズを重ねるごとに壮大になっていくストーリー。恐怖と笑いは紙一重、そんな言葉を体現したかのような本作にはとことんハマりました。コワすぎはB級ホラーのキング。この名作が、もう誕生から10年も経過したのかと思うと感慨深いものです。

 

 

本シリーズの魅力は、個人的には工藤ディレクターの暴力性に集約されていると思っています。凶悪な怪異を物理(呪具付き)で解決しようとするサマが最高なんですよね。おかげで通常のホラー作品とは一線を画した仕上がりになっており、自分を含め多くの人間が(?)魅了されました。自分もあれよあれよと虜にされてしまい、今では何度でも見返すことができるようにしっかりとDVDまで所有しています。

 

今回の劇場版は、タイミングが悪くて公開日に見ることはかなわなかったのですが、なんとか1週間遅れで視聴することができました。ざっくり点数付けすると、90点くらい。ファンとしての目線だから、そうではない方からするともう少し下がるような印象はあります。

 

今回の話は上記画像に移っている赤い女が中心です。ノーマルなジャパニーズホラーであれば、この手の怪異が悪さを働き、それを調査して解決に導くのが王道セオリーでしょう。もちろんコワすぎシリーズがそんな普通のことをするわけがありません。これまでの例にもれず、今回も兎に角ヤバイ展開のオンパレードでした。

 

『俺、今、コワすぎるの新作を見てるんだ』

長い間新作がリリースされなくて自然消滅も危惧していました。だからこう、こみ上げてくるものがあるというか。シリーズならではの飛んでも展開、突飛な登場人物たち、そして工藤Dの暴力性。うん、しっかりとコワすぎしてる。劇場ならではの大きなスクリーンで大好きな作品の新作が堪能出来て幸せな時間を過ごせました。

 

今作で好きなシーンは霊能力者鬼村の『物理攻撃、イけるよ』。冒頭にも言いましたけど、B級問わず多くの心霊作品を鑑賞してきた自分でも、こんなワードを差も当たり前のように言い放つ作品はコワすぎ以外に知りません。だからそこがいいんですよね。

 

他の部分でも沢山の名シーンがあって、中盤のどんでん返しな展開とか、最後のアレとか触れたいんですけど、今回はネタバレなしなのでここまで。

 

コワすぎを見に来た人間からすれば本作は100点でもいいかなってクオリティなのですが、にもかかわらず点数が削られているのは、コワすぎシリーズは今回で終わりで次回作がない(らしい)といった情報が出回っているからです。自分は買えなかった(売っていなかった)のですが、パンフレットにそういった記述があったそうです。

 

本作品を鑑賞したファンはどうしようもない生殺し感を未来江郷味わうことになるため、さすがに100はつけれませんでした。白石監督の気が変わって次回作が作られることを全力で祈っておきます。